【ハリス・ベネディクトの式】(Harris-Benedict:BEE)

ハリス・ベネディクトの式で基礎代謝量を計算する自動ツールのバナー
自動計算ツール「ハリスベネディクトの式」

「最も基本的で世界基準となる推定エネルギー必要量の計算ツール」

Harris-Benedictの式
(改訂版:Roza & Shizgal)

性別・体重・身長・年齢から基礎代謝量を計算し、活動係数とストレス係数をかけて推定必要エネルギー量を算出します。
※日本国内の臨床現場に合わせて1984年改訂版の係数を使用しています。

✅ 基礎代謝量 (改訂版)
  1538 kcal /日

✅ 推定必要エネルギー量
  2307 kcal /日

活動係数(AF)の参考値
状態係数
ベッド上安静1.2
ベッド外活動1.3
日常生活が可能1.3 ~ 1.5
ストレス係数(SF)の参考値
状態係数
日常生活・手術後(合併症なし)1.0
長管骨骨折1.15~1.30
1.10~1.30
重症感染症、多発障害1.20~1.40
多臓器不全1.20~2.00
熱傷1.20~2.00
腹膜炎、敗血症1.10~1.30

※ 計算式は、1984年に改訂されたRoza & Shizgalの式を採用しています(旧式より現代人に適しています)。
※ 栄養管理やエネルギー必要量の初期評価において、広く使用される汎用的な理論値です。
※ 計算結果はあくまでも目安です。体調や個人差によって異なる場合があります。

ハリス・ベネディクトの計算式とは

世界基準の計算式

ハリス・ベネディクト(Harris-Benedict)式は、100年以上の歴史を持ち、今なお世界中の医療・介護・ダイエット現場で最も広く使われている計算式です。

性別・年齢・身長・体重の4つの要素から算出するため、体脂肪率が測定できない環境でも、個人の体格に合わせた基礎代謝量を高い精度で導き出すことができます。一般の方から、健康管理を始めたい方まで、まずはこの数値を「自分の基準」にすることをお勧めします。

このツールの目的

ハリス・ベネディクトの式は、基礎代謝量(BMR:Basal Metabolic Rate)を計算する代表的な方法のひとつです。そのため、体重・身長・年齢・性別の4つの要素を使い、1日に安静状態で消費されるエネルギー量(kcal)を推定します。

この式は1919年に提唱されて以来、広く医療や栄養管理の分野で利用されています。
また、基礎代謝量に運動や生活活動のエネルギー消費を加味するためには、活動係数をかけて推定必要エネルギー量を算出します。

計算式の仕組みと具体例

ハリス・ベネディクト式は、以下の計算式(日本版)を用いて算出されます。

【男性の計算式】 66.47 + (13.75 × 体重kg) + (5.0 × 身長cm) - (6.75 × 年齢)

【女性の計算式】 655.1 + (9.56 × 体重kg) + (1.85 × 身長cm) - (4.68 × 年齢)

【計算例:30歳女性・身長160cm・体重55kgの場合】 655.1 + (9.56 × 55) + (1.85 × 160) - (4.68 × 30) = 1,336 kcal/日

このように、同じ体重でも「身長」や「年齢」によって数値が細かく変動するのが、この式の大きなメリットです。

入力項目について

性別
基礎代謝量の計算は、男性用・女性用の異なる式が用いられています。これは男女で筋肉量や体組成が異なるためです。正確な基礎代謝量を算出するために、必ずご自身の性別を選択してください。

年齢
基礎代謝は年齢とともに変化します。一般的に年齢が上がると筋肉量が減少し、それに伴い基礎代謝量も低下します。年齢を正確に入力することで、より実態に近いエネルギー消費量を計算できます。

体重(kg)
体重は基礎代謝量の計算で最も重要な要素の一つです。体重1kgあたりの消費エネルギーを基に計算が行われるため、正確な体重を入力することが必要です。筋肉量や体脂肪率によって差が出ることがありますが、基本的な計算では体重が基準となります。

身長(cm)
身長は基礎代謝量の計算に影響します。身長が高いほど体の表面積が大きくなり、体温維持などに必要なエネルギーも増加します。そのため、正確にセンチメートル単位で入力してください。

検査結果の見方

計算結果として以下が表示されます。
●基礎代謝量(kcal /日)
  1日の安静時消費エネルギー。
●推定必要エネルギー量(kcal /日)
  活動レベルに応じた、1日の総消費エネルギー量の目安。

検査結果として表示される「基礎代謝量」と「推定必要エネルギー量」は、それぞれ異なる意味を持ちます。まず、基礎代謝量とは、何もせず安静にしている状態でも消費されるエネルギー量のことです。呼吸や体温維持、心臓の動きなど、生命を維持するための最低限のエネルギー消費を示しています。
一方、推定必要エネルギー量は、基礎代謝量に日常の活動レベルを加味したもので、実際に1日に必要とされる総エネルギー量の目安です。活動レベルが高いほど、推定必要エネルギー量も増加します。

結果はあくまで推定値であり、筋肉量や体脂肪率、生活習慣、健康状態によって個人差があります。そのため、数値を参考にしながらも、日々の体調や体重の変化を観察し、適切な食事や運動計画を立てることが大切です。
もし結果に不安や疑問がある場合は、医師や栄養士など専門家に相談することをおすすめします。

管理栄養士が教える「活用の注意点」

日本人がこの式を使う際の「プロの視点」です。

  • 数値が高めに出る傾向: 元々欧米人を対象とした式であるため、平均的な日本人の場合、実際の代謝量より5〜10%ほど高く算出されることがあります。算出した数値で体重が減らない場合は、活動係数を一段階低く見積もるのが調整のコツです。
  • アスリートの場合: 筋肉量が非常に多い方は、逆にこの式では「過小評価」されてしまうことがあります。その場合は、除脂肪体重をベースにする「JISS式」と比較してみてください。

結果をどう食事に活かすか

算出された「推定必要エネルギー量」を、具体的な食事のボリュームに置き換えてみましょう。

【例:必要エネルギー 1,800kcal の場合】

  • 主食の目安: 毎食、ご飯を軽く1杯(150g=約230kcal)食べても大丈夫です。
  • 主菜の目安: 毎食、手のひら一枚分の肉や魚(約200kcal)を合わせます。

「計算して終わり」ではなく、この数値を元に1〜2週間過ごしてみて、体重が維持できればそれがあなたの「真の維持エネルギー」です。

注意点・補足情報

● 本ツールの結果はあくまで推定値であり、個々の筋肉量・代謝・生活習慣により前後します。
● 医療目的での利用や、厳密な栄養管理には専門家の指導を受けてください。
● 厚生労働省が公表している基準に基づいており、日本人に適した推定式です。
● より個人に適した計算式や代謝モデルについては、以下のリンクをご参照ください
  → JISS式(アスリート推奨) 
  → 基礎代謝基準値┃日本人をベースにした基準値

よくある質問(FAQ)

Q. ダイエット中は「基礎代謝量」だけ食べればいいの? A. いいえ。基礎代謝量は「寝ているだけで消費する量」です。これ以下に食事を減らすと、筋肉が落ちてリバウンドしやすい体質になるため、必ず活動係数を掛けた「推定必要エネルギー量」から少しずつ調整するようにしましょう。

Q. 以前測った時と数値が違うのですが? A. 年齢が1つ上がるだけでも数値は変わります。誕生月や体重に変化があったタイミングで、定期的に再計算することをお勧めします。

スポーツ栄養士/管理栄養士からのひとこと

数値に一喜一憂する必要はありません。ハリス・ベネディクト式で出た結果は、あくまであなたの健康を守るための「目安」です。このデータを参考に、無理のない範囲で食事をコントロールし、自分にぴったりの「心地よいバランス」を一緒に見つけていきましょう。

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