栄養学のキホン
食事は、私たちの体を維持し成長させるために欠かせないものです。筋肉や骨、臓器の材料を供給するだけでなく、日々の活動や生命維持に必要なエネルギーをもたらしてくれます。また、食事は満足感を得たり、文化やコミュニケーションの場としての役割も果たしています。さらに、食べ物を摂ることで、体は不要なものを排泄する準備を整えることもできるのです。
栄養の役割とは？
栄養とは、「生活を営むために必要な物質を外から取り入れて体内で利用すること」を意味します。私たちが口にする食べ物に含まれるたんぱく質や脂質、ビタミンなどの栄養素が体の中で働き、健康を支えています。
栄養学とは？
栄養学は、食べ物や栄養素が体にどのような影響を与えるかを科学的に研究する学問です。摂取する人の体の状態や生活環境、食べ方まで含めて幅広く調べ、健康維持や病気予防、スポーツのパフォーマンス向上に役立てられています。
主な栄養素の種類と役割
| 栄養素 | 主な役割 | 代表的な食品例 |
|---|---|---|
| 炭水化物 | エネルギー源 | ご飯、パン、いも類 |
| 脂質 | エネルギー源、細胞膜やホルモンの材料 | 油、魚、ナッツ |
| たんぱく質 | 筋肉や臓器、酵素の材料 | 肉、魚、卵、大豆製品 |
| ビタミン | 体の調整や機能維持 | 野菜、果物、レバー |
| ミネラル | 骨や血液、神経の構成 | 牛乳、海藻、魚、小魚 |
| 食物繊維・水 | 消化や排泄の補助、体温調節 | 野菜、果物、水、海藻 |
日本の基準：「日本人の食事摂取基準」
厚生労働省が5年ごとに改定している「日本人の食事摂取基準」では、健康を守り生活習慣病を防ぐための望ましいエネルギーや栄養素の摂取量が示されています。この基準は、給食や病院食の設計、健康教育、スポーツ選手の食事管理などに活用されています。
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